会計士定期採用2017

  1.   >  
  2.   >  
  3. パートナー対談

パートナー対談

パートナー対談

ベテラン会計士が語る。
「若手時代をありのまま話そう」。

冷や汗も、焦りも、無我夢中も全ては自分の糧になっている。

Profile

鈴木 龍吾

鈴木 龍吾Ryugo Suzuki

アカウンティング・アドバイザリー・サービス事業部
パートナー
1997年入社

若手時代から小売業、自動車部品、化学、食品、製造業の監査や株式上場支援をはじめとするアドバイザリー業務に従事。2010年、現在の事業部の立ち上げにともない、当時の上司から声がかかり異動。現在は、IFRS導入支援業務、および財務経理関連のアドバイザリー業務に関与している。

鈴木 龍吾

黒川 義浩Yoshihiro Kurokawa

アカウンティング・アドバイザリー・サービス事業部
パートナー
1998年入社

入社時より、国内SEC登録企業の監査を中心に従事。2003~2005年、NY事務所に駐在し、日系企業の監査を担当。帰国後、製薬会社、総合電機メーカー等幅広い業種の監査および内部統制報告制度アドバイザリー業務、IFRS導入支援に関与。2010年、IFRS事業部(現アカウンティング・アドバイザリー・サービス事業部)のメンバーとなり、多数のIFRS導入支援プロジェクトに参画。

Prologue

同じ時期に入社し、今や事業部を牽引する立場で
クライアントに高い価値を提供する2人の公認会計士。
しかしそこに至るまでには、苦心惨憺とも言える数々の悩みや苦労、
そしてそれを打開せんとする気概と挑戦とがあった。

  • Session01
  • Session02
  • Session03

Session 01

できない自分を認める。そこから一歩踏み出す。
鈴木 若手の頃って、がむしゃらに何にでも取り組んでたってイメージしかないんですよね。今のように組織も大きくないし、人数構成も若手の割合が高くて。入社3年目の若造だった私たちの世代が現場責任者をやっていたような時代でした。今あらためて考えると冷や汗がでますが、当時は自分なりに失敗なくやっていたつもりだったんですよね。
黒川 鈴木さんは若手の頃から何ごともソツなくこなしていそうだから、実はうまくいってたんじゃないの?
鈴木 いや、そうでもなくて。実は恥ずかしい失敗をたくさんやっていたんじゃないかと。でも、がむしゃらに駆け抜けた分、本当は時間をかけて学んでいく部分を短期間で習得できて、振り返るとそれが一番自分の糧になっているようにも感じます。
黒川 私は海外に上場している日本企業や海外企業の子会社等へサービスを提供する国際業務の多い部署からスタートしたんですが、自分がアサインされたチームの先輩たちがデキる人ばかりで。入社して早々に、打ちのめされました。
鈴木 国際業務というと英語も結構使いそうですね。
黒川 まずクライアント先での英語のやり取りのなかで、聞き取りがまったくできない。お客様に質問したことなんかを書き留めて調書を作るわけですが、1行くらいしか書けない。自分は通用しないな…と思いましたね。
鈴木 調書が書けないとなると結構ピンチな感じですが、どうやって克服を?
黒川 とにかくやるしかない、と思って。朝早めに出勤して喫茶店に寄って本を読んだりして勉強し、とにかく知識を増やしていく。自分との闘いだったけど、少しずつでも知識が蓄積されると、わかることも増えて、だんだん自分に自信もついてきたというか。
鈴木 落ち込んだりすることはなかったの?
黒川 辛かったけど、先輩たちに比べると1時間あたりにあげられる成果は当然少ないわけだから仕方ないかな、と。その上で、何かできることを少しずつでもやっていこうと思って。自分に与えられた時間を少しでも有効に使って、成果を増やそう、少しでも進めようという努力は常にしていたかな。

Session 02

成長の実感を手にすることで、何かが変わる。
鈴木 ニューヨーク事務所の駐在時代はどうでしたか?
黒川 実は赴任にあたって現地ではなぜか「ネイティブ並みのやつが来るらしい」というウワサがあったらしくて(笑)。実際に行ってみたら、現地では期待を裏切られた失望感みたいなものをヒシヒシと感じるわけです。それで赴任してすぐに、このままの英語力じゃダメだと思って、「語学学校に通わせてほしい」と会社に掛け合いました。最終的に8週間ほど語学学校へ行けることに。それを契機に状況がかなり変わったな、と。
鈴木 8週間でそんなに変わるもの?
黒川 英語に少し自信がついたことで気持ちの面でも強くなれて、乗り越えられたかな。それに現地での経験を通して、アメリカに人的ネットワークを築けたという実感がありましたね。いちばん印象深かったのは、それまではいつも自分の書いたものが別物っていうくらいに直されていた英語の調書に、上司からメールで「GOOD WORK!」と返信をもらった時かな。半年くらいはかかったような。でも結果的にこの時の経験は失敗も含めて全て財産になっていますね。鈴木さんは、あまり失敗とかなさそうなイメージなんだよなぁ。
鈴木 いや、打ちひしがれる経験はいっぱいしています。入社4年目くらいで「監査以外のフィールドにもかかわってみたい」と考えた時に、アドバイザリー業務のプロジェクトに関与することになって。アドバイザリーって、トークがある程度上手くないといけないじゃないですか。でも自分では、人前であまりしゃべれないと思っていたんです。
黒川 今、一緒に仕事をしているとトークが苦手なイメージがないけどなぁ。
鈴木 個人的には苦手意識があるんだけどね。誰にも信じてもらえない(笑)でもそれも経験のなかで変わってきたのかな。4年目で関与した3ヵ月間のプロジェクトがすごく濃密でしたね。自分の親世代のクライアント担当者を相手に、9時間続けてディスカッションした時には、若輩者の自分が苦手ながらにずっとしゃべり続けて采配しないといけなかったりして。しかもプロジェクト全体でほぼ合意に至っていたものが、クライアントの最終的な社内報告会で突然社長にひっくり返されてしまい、急遽プロジェクトリーダーにかわってその場を仕切ることに。そんな手に汗握る状況の中、苦手意識のあることにもがむしゃらに向かっていくことで、新しい自分になれたという実感はすごくありましたね。

Session 03

自分で限界を設けず、チャレンジし続ける。
鈴木 今の若手たちを見ていて感じることってありますか?
黒川 すごく勉強してるなと思います。たとえば「教えてください」という時にも何も知らない状態では頼ってこない。知識もすごくあって、それをどう使いこなせばいいのか分からないところはあるけど、素地はしっかりしている。
鈴木 私も真面目だなと感じています。監査基準が変わったことでやらなきゃいけないことが昔に比べると増えたのだけど、それをきっちりこなしている。一方で、環境が変わったこともあるけど現実的というか、リスクは避ける方向にあるかな。リスクを取らないまでも、絶対にやらなきゃいけないことも沢山あるなかで、それに追われるだけだともったいないから、本当はいろいろと経験してほしいと思うんですけどね。
黒川 そうだね。いろんな経験をする面白さという意味では、「面白いことは、そこらへんに転がってる」と思っている。自分からいろんなことに手を出すことで、新鮮な仕事っていっぱいある。不確実性の高い時代においてクライアントの環境は変化してきているので、数字に表れていることを把握するためには、クライアントのビジネスを深く理解することがますます重要になってきていると感じるんだよね。ビジネスの理解が進むとクライアントの課題も見えてきて、この課題に我々会計士も真摯に向き合っていけば、監査以外の観点からも新しい価値を創っていくというミッションがあるということにも気づけて、考え方によって面白いことができるチャンスになると思う。
鈴木 確かに考え方ひとつですね。たとえば今までと違うクライアントを担当するというのも、新しいこと。同じ監査でも、クライアントが変われば接する人々も変わる。一から新しい信頼関係を築いていくって楽しいじゃないですか。監査はただ並んでいる数字と対峙するだけの世界じゃない。労を惜しまずにチャレンジすることで、面白さを感じるし、それによって人は伸びて行く。若手は勉強しているし、情報が多い分、本当のゴールはずっと先なんだけど、「ここらへんだよね」と予測しちゃって自分の未来を限定しているようで、もったいなく思う時があります。せっかく色々な知識を持っているのだから自分で限界を決めずに、ぜひその限界を乗り越えて楽しんでほしいな、と思います。
黒川 今の環境はどちらかというと停滞していたり暗い、って言われることもあるけれど、裏を返すと誰もやる人がいないなかで、先に手を挙げて少し努力すれば、簡単に周囲より抜きんでることができたり、一足先に他の人とは違う新しい世界が見れたりするんじゃないかと思うんです。監査って考え抜いて、たくさんの選択肢の中から判断しなければならない場面が多くて、若手の頃から自分がやりきるという覚悟を持つことで信頼関係が築かれる。信頼が築ければ新たな仕事も舞い込んでくる。常にそういう気持ちで臨むことで自分の可能性を広げることができるし、プロフェッショナルとして成功していくことに繋がるんですよね。時代が変わっても。だから是非若手にはチャレンジし続けてほしい。